合同会社誕生の歴史的背景

合同会社のもととなったＬＬＣは、１９７７年パートナーシップ制度を発展させた新しい企業組織形態として、アメリカはワイオミング州にて初めて法制化されました。

当時は合同会社の税金の扱い方が不明瞭であったため、躊躇する人も多かったようです。
その後１９９７年に「チェック・ザ・ボックス・ルール」と呼ばれる規則が導入され、合同会社の認知度が高まりました。これは、合同会社ＬＬＣが法人として課税されるか、構成員課税として個々人に課税するか、いずれか好きなほうを選択できるという制度です。

この画期的なチェック・ザ・ボックス方式により、ここ数年間で、80万社以上の合同会社LLCが誕生したとも言われています。さらに株式会社と組合に似た中間的な性質を持っていることから、合同会社は使い勝手のよい企業形態として一般に広く認識されるようになりました。

アメリカ国内において合同会社(LLC)は過去数年間で急速に普及し、毎年２０％程度の勢いで合同会社は増加し続けているのです。

映画業界や金融業界、デザイン業やＩＴ産業など様々な分野での合同会社の活用は著しい伸び率を示しています。

そして新会社法制定により、日本版ＬＬＣとして合同会社という企業形態が誕生したのです。